詩人の足跡を巡るベルギー
石畳の小径を進みふと顔を上げると
目の前に現れるのは、フランス最大の詩人が
”世界で最も美しい広場”と称えた絢爛たる劇場。
こんにちは、Sofieです。
ヨーロッパ周遊の旅、3都市目はユゴーの愛した中世の古都・ブリュセルです。
徒歩移動が楽しいコンパクトな街で、人もあたたかく、どことなくRPGの世界のような場所でした。(鉄の武器が手に入るような、割と初期の街ね。笑)
冒険のはじまりの予感がする、3日間の思い出です。
グラン・プラスの昼と夜
世界で最も美しい広場と称されるグラン・プラス。2年に1度開催される花のカーペットは猫祭りに並びベルギーを代表するイベントのひとつです。
そんなグラン・プラス、広場の四方に繋がった細い道を抜けると目の前が開けて美しい広場が……なんて表現を多く見かけて期待していたものの、実際は思ったより小さいな、といったのが正直な感想。小便小僧も然り、このコンパクトなサイズ感がおとぎ話の中の街のように感じる理由のひとつなのかもしれません。
夜はまた雰囲気が変わり、ライトアップされた広場はな時が止まった中世の建物に現代的な光が当てられて、なんとも幻想的な風景でした。
美食の国で食べるべき名物たち
美食の国とも呼ばれるベルギー、GODIVAでお馴染みチョコレートをはじめベルギービールやワッフル、フリットと呼ばれるフライドポテトなど、名物がたくさんある国としても有名です。
チョコレートの個人消費量はスイスが第一位ですが、お土産としてのチョコレートの地位はベルギーの方が高いのか旧市街の中心地は5軒に1軒はチョコレート屋と言っても過言ではない程多くのお店が並んでいました。
更に5軒に1軒はワッフル屋さん。美味しそうなショーウィンドウが立て続けに誘惑してきます。ワッフル屋さんの多くは生クリームや可愛らしいデコレーションが施された女子向けのスイーツで、日本のクレープ屋さんに非常に近しいものを感じます。甘すぎるものがあまり得意ではないので私はチョコレートソースがかかっただけのクラシックなものを。
続いてはブリュッセルっ子も愛するフリット。英国ではチップス、ドイツ語圏ではポメスでしょうか。こちらは外側をカリっと揚げて中のホクホクのお芋を味わう太めのポテトが主流。マヨネーズと一緒に頂くのがスタンダードなようで、マヨネーズにお店の個性が出ていました。
オシャレなチェーンカフェ”Capital”
市内にいくつか店舗を構えるチェーンカフェCapital。オシャレな内装にコーヒーも美味しく、滞在中に複数回訪れました。お店によって内装はまちまちですが、どこも全くテイストの異なるインテリアがセンス良く置かれていて一見バラバラなようで統一感があります。今日はどの椅子に座るか、はたまた自分のお気に入りの席をつくるのか…など楽しみの多いお店でした。
たまたまよく見た光景で一般的なのかは謎ですが、ベルギーの人ってコーヒーに大量の砂糖を入れませんか?老若男女関係なくカプチーノにどさっと砂糖を溶かし込んでいて、ベルギー人は甘党なんでしょうか。気になるところです。
チョコレート香る欧州最古のアーケード街
ブリュッセル観光の外せない場所のひとつがヨーロッパ最古のアーケード街、ギャルリー・サンテュベールです。
1847年に設計された歴史あるこの通りはガラス天井とアールヌーボー様式の装飾が美しく雨の日でも気にせず観光できることで人気のスポット。クラシックな雰囲気の漂うアーケードには有名なチョコレート屋さんなどが並び、いつも観光客で賑わっています。
中でも一見すべきは世界で一番美しい本屋、TROPISMES(トロピズム)。イギリスの雑誌でも取り上げられた鏡張りの豪華な内装は、かつてこの場所にあったダンスホールを改修したそうです。
その他にも美術関係専門の古本屋さんやカフェ、一本道を入るとブリュッセルの胃袋と呼ばれるレストラン街「イロサクレ地区」があり、天候に左右されず大いに楽しめるエリアです。
ユーレイルパスを使ってICでオランダへ
3日間のブリュッセル滞在を終え、オランダの首都アムステルダムへ移動します。
距離が200kmとさほど離れておらず、(東京-静岡くらい)InterCity(IC)と呼ばれる特急列車で移動しました。
ベルギー入りした際と同じブリュッセル中央駅より該当のホームへ。ブリュッセル中央駅は軽食の食べれるお店やコンビニ、お土産屋さん(もちろん多くがチョコレート屋さん)など非常に充実していて、早めについても退屈はしなさそうでした。今までの高速列車とは違い手荷物確認などは一切なく、来た列車へ乗り込むのみです。JRのように前の車両、後ろの車両で行先が違うものもあるので車体に記載されている便名・行先をきちんと確認して乗り込みます。
平日だったこともあり1車両丸々誰もいませんでしたが、改札がないため新幹線同様発車して数分後に車掌さんが切符を確認しに来ます。ICはユーレイルパスホルダーは追加料金なしで乗れるので、出発地と到着地を記載したパスを車掌さんに見せるだけでOK。
国連本部があることから「欧州の首都」と呼ばれるブリュッセル。
今回はテロのリスクを考慮し徒歩圏内のみで行動していました。この滞在の1か月後、メトロで大きなテロがあり悲しいことに心配が的中してしまうことになるのですが…。
まだまだ食べたい美味しいものや国連本部の見学、ベルギーと言えばのダイヤモンドなど、行ききれていないスポットがたくさんあるので、また訪れようと思います。
リスクがなくなることはないけれど、心配事の少ない世界になりますように。
次は、自由都市アムステルダムです。
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