【ヨーロッパひとり旅】オランダで自由を謳う

3 MONTH EUROPE

オランダで自由を謳う

街中に張り巡らされた運河に沿った古い煉瓦の建物には
インタラクティブなギャラリーが並び、
世界有数の歓楽街には自由の香りが漂う。

こんにちは、Sofieです。

ヨーロッパ周遊の旅、4都市目は欧州きっての自由都市・オランダのアムステルダムです。
東京駅のモデルになった重厚感のある駅舎に完全にデジタル化された駅掲示板、とにかく背が高いビジネルマンたち…と、今までの中世の面影を残す都市とは違った発展具合が新鮮に感じられます。
ちなみにオランダは世界一高身長の国だそう。(男性183.8cm/女性170.5cmが平均)
日本平均より少し高めの私ですが、あらゆる棚やフックがとにかく高い!面白い経験になりました。

日本にはない「自由」に触れた、5日間の思い出です。

運河が巡る「北のヴェネチア」へ

街中に運河が張り巡らされ「北のヴェネチア」とも呼ばれるアムステルダム。
市内の移動はトラムがメインになりますが徒歩でも移動可能なコンパクトなサイズ。 運河を眺めながら歩いているとあっという間に目的地に到着するの で、結局一度もトラムを使うことはありませんでした。 
とは言えこの街の運河を隅々まで楽しむためには何と言っても市民の最大の足、自転車を使うのが一番です。デンマーク、ドイツと並び自転車大国とも呼ばれるオランダは自転車道も整備され、乗り捨て可のレンタサイクルも活用されています。(レンタサイクルは例外なくビジュアルがダサいです笑)
運河と橋が規則的に並ぶエリアで現在地を見失いやすいですが、気の向くままにぶらぶら散策を楽しめる便利な街でした。

オランダ名産の陶器をハントする。

まだ旅も序盤、荷物を増やす訳にはいかないと分かっていながらどうしてもオランダで手に入れたかったお土産がオランダ伝統「デルフト焼き」の陶器です。
同じくオランダ出身の画家フェルメールの愛したラピスラズリ・ブルーのような深い藍で描かれる絵柄は寒色であるにも関わらず温かみを感じさせます。
デルフト焼きはお土産屋さんで売られている機械で印字されたものから本場デルフトの職人が手で絵付けをしたものまで、まさにピンキリな値段設定。
今回私が狙うのは職人が手書きで描いたもので€30以下の掘り出し物、オランダらしい絵柄のタイル、そしてかつてオランダ・KLM航空ビジネスクラスで配布されたアメニティのミニチュアハウスです。
最も安値で手に入るのが蚤の市、お目当ての商品に出会えなかった場合は諦めずにアンティーク通りと呼ばれるニュー・スピーゲル通りでバックアップします。
蚤の市よりは単価は上がりますがハズレは省かれますし、商品についての話もゆっくり聞くことができます。
私はお目当ての職人手書きの灰皿€25(裏面に手書きのサインが入ったもの。お皿は予算内で見つかりませんでした)、タイル、そしてミニチュアハウスをゲットしました。

更にあわよくばと思っていた「マッカム焼き」は、高値のため泣く泣く断念。マッカムという小さな町にあるティヒラーという王立の工房が生み出す色鮮やかな彩色は、デルフト焼きより歴史が古いと言われています。
柄によっては日本の伊万里焼に近い印象を受けるマッカムのお皿は、和洋どちらでも使えそうなのでいつか手に入れたいな。

国立美術館でレンブラントに出会う。

アムステルダム南部にある国内最大の国立美術館、「アムステルダム国立美術館」へ。
ルーヴル美術館に引けを取らない名画の数々が所狭しと並べられるこの美術館、オフシーズンであっても有名作品の前は常に人だかりができています。
もし国立美術館最大の目玉、レンブラントの夜警と二人っきりになりたい!という方がいらっしゃれば開館時間の少し前から入り口で待つことをお勧めします。(ハイシーズンは厳しいかもしれませんが)夜間開館の閉館直前もいいとは思うのですが開館前に余裕を持って行けば常に人が溢れているI amsterdamサインも明るい時間に独り占めできるのでおすすめ。
入館したら順路関係なくまっすぐ夜警の飾られている部屋へ。これで誰もいない部屋に堂々と飾られる名画と二人きりになれます。
かつて教科書で見たそれからは想像できない程大きくて、明暗が美しくて、あまりの奥行きに絵の中に飛び込めるような錯覚に陥るほど。
同じ部屋に人気の絵画がまとまっているので空いているうちにゆっくり鑑賞して、後は各々好きなルートで回れば効率的。現代の作品まで幅広く展示しているこの美術館、Diorのコレクション、モンドリアンルックのミニドレスも必見です。

”coffeeshop”と飾り窓。

大麻の使用・所持が一部認められているオランダ。
アムステルダム市内では「coffeeshop」と呼ばれる大麻専門店をカフェと同じくらいの頻度で見かけることができます。街中のcoffeeshopの中でも有名なお店が「The Bulldog」。
今や観光地となっている「飾り窓地区」の店舗が最もメジャーなようで、お店の前にいると老若男女問わずフラフラになった観光客がたくさん出てくる様子が見流ことが出来ます。


オランダの飾り窓地区はまさに大人のテーマパークといったところ。
今やこの地域で遊ぶのは観光客のみだという記事もありましたが、思ったほど危ない雰囲気ではなく女性一人で歩いていてもあまり危険には感じませんでした。(大麻臭いですが。。)

ダッチ・デザインに触れる近代美術館。

レンブラントやフェルメールと並ぶ世界的に有名な画家といえばゴッホです。
先述の国立美術館にも作品は飾られていますが、アムステルダムは彼の作品に特化した美術館、「ゴッホ美術館」があります。日本人のファンも多い彼の美術館はアムステルダムに訪れる目的のひとつといった人が殆どです。が、今回はゴッホ美術館には行かず、同じ敷地内にある近・現代美術館「Stedelijk Museum」を楽しんできました。
もともと国際美術館にあった近現代の作品が集められてできた美術館で、ゴッホ・セザンヌの作品が盗難に在ったことで一躍有名となった場所。
中世・近代絵画の画集でしか見たことのなかった作品を目の前にした瞬間の感動も筆舌尽くしがたいですが、全く知らない作品のエネルギーに出会うワクワクが近・現代美術館にはあるなと感じます。
この手の美術が楽しめるようになったのはつい最近なので(京都で開催されたPARASOPHIAがきっかけでした)、もっと勉強して更に楽しめるようになりたいなと思います。

新型ICEでドイツへ入る。

オランダ入り以降、ホテルと市内の往復に毎日使っていたアムステルダム中央駅。
外観だけでなく内部も東京駅のように駅ナカのお店が充実していました。駅ナカと言えども改札はあってないようなものなので、切符がなくてもお店は使うことができます。
カフェやスーパー、本屋さんは勿論オーガニックのコスメを扱うお店やオシャレなレストランまで揃っていましたが、中でも面白かったのがオランダ名物のコロッケ。
日本のコロッケは西洋の「クロケット」から来ていると言われています。ファストフード店の横にコロッケの自動販売機があり、コインを入れて扉を開けるとサクサクのコロッケが待たずに手に入るという面白いシステムです。

さてオランダ最後の食事にとコロッケを買ってドイツ行きのICEのホームへ。
決して鉄道ファンではないのですがドイツ国鉄の運営する電車は綺麗で早く、きちんと時間通りに来るので大好きです。
ICEもユーレイルパスホルダーであれば追加料金なしで乗れるので予約をせず乗り込むのみです。


英語圏、フランス語圏を経て入ったオランダ。治安に関しては現時点トップに躍り出ました。
そこら中にマリファナのにおいが漂っているにも関わらず変な人に声を掛けられることもなく、飾り窓地区も女性一人で歩いていても不穏な雰囲気を感じることもありませんでした。
クレジットカードの普及率が高く、お水を買うのにカードを出しても嫌な顔されることはありませんでした。多くのスーパーにクレジットカード使用専用のセルフレジがあり、並ばないのでとても便利。
運河の街なだけあってどこに行こうが水辺で冬場の街歩きが極寒+自転車大国のためうかうかしていると自転車に轢かれそうになりますが、長期で滞在してもっと知りたくなる素敵な街でした。

次は、欧州の日本人街・デュッセルドルフです。

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